老害だからそろそろ何かくるかな?と思ってたらやっぱり病気になった その3

前置きが色々と長くなってしまいましたが、

精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)という

血管の病気になってしまいました。

 

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私の場合は左の精巣(睾丸、金玉)が

触れたり布にこすれるだけで痛むという症状が出ましたが、

そういった疼痛が生じない場合も多いらしく、

不妊に悩む男性が相談にきて発覚というパターンが多いそうです。

 

瘤状になった血管のせいで精巣内の温度が上昇してしまい、

結果として精子に問題が生じるのだそうです。

確かにアレは冷やした方がイイという話は聞いたことありますけどね。

 

療法としてはまず桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)という

血管の流れを改善するツムラの漢方薬を勧められました。

 

うわあ、苦手な粉薬だあ。

しかも漢方って絶対苦いじゃんこれ。

と思ったら微かな甘さや苦みがあるかな?という程度。

匂いもシナモンで飲みやすい漢方薬でした。

 

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さらに私の場合は痛みが強かったので、

鎮痛剤としてロキソプロフェンナトリウムなる錠剤を処方され、

後日、試しに服用してみたらこれが効き目抜群。

腫れも引き、軽く触れた程度では痛まないレベルにまで改善。

手術の日まで余裕で職場復帰できたほどです。

 

しかし。

 

7月2日(木曜日)

 

「根本的に痛みを消すには手術するしかない」

 

と医師に言われてしまいました。

そこからがまた一悶着。

 

最初にとある大学病院の紹介を受けました。

なんでもその病院にはこれ系の病気に関しては

業界でもすごく有名な一流の先生がいるんだそうな。

 

でも場所は結構遠いし、2泊3日で入院コースらしい。

お金いくらかかるんだろう・・・

車検に加えて僅かな貯蓄が吹っ飛んでしまうな・・・

 

でも名医だってよ!

かっけえ!

そこいくしかねえだろ!

 

紹介状とエコー写真を受け取ると、

大学病院へのコンタクトは自分でやれとのことだったので、

病院のロビーにあった公衆電話から早速電話をかけました。

 

「こういった症状があり、〇〇病院でこういう診断と、

 そちら様への紹介状を頂きまして・・・」

 

「では来週の金曜日の午後、もう一度電話をかけてください」

 

「来週の金曜日というと、まだ一週間以上ありますが

 

「はい、その電話の時に最初の診察日を決めましょう」

 

「その日が手術ではなく?」

 

「はい、あくまで最初の診察日です

 お盆休みもありますから、手術となると大分先になってしまうかも・・・

 

さて、この時点でまだ漢方も鎮痛剤も服用しておりません。

つまり私の金玉激痛を放っておりました。

その状態で実質手術はお盆以降になる、と言われたようなもの。

まさに死刑宣告のようなものです。

 

名医ですからね。

予定はギチギチ、きっと大人気なんでしょう。

それはわかってるんですけど、痛い。

とにかく痛いんだ助けてくれ!

 

と、人間追いつめられるとロクなことしません。

車に戻るや私はスマホであることを検索し始めました。

グラップラー刃牙に出てくるコツカケという技のやり方です。

睾丸を腹の中に隠し、金的攻撃を無効化するすごい技。

 

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バカでしょう。

でも本当に検索しましたからね、あの時は。

すぐに我に返りましたけども。

 

即手術に応じられる病院はないものかと再度検索すると。

 

なんと、ありました。

それも日帰り手術が可能かつ、

健康保険適用可の理想的な専門病院が見つかりました。

2泊3日の入院に比べたら手間も費用も段違い。

 

藁をも掴む思いで電話をしたのですが、

ここでまた新たな問題が浮上してきました。

これが一番私を悩ませたと言っても過言ではありません。

 

手術というものには立ち会い人が必要というものです。

まるで決闘みたいですけども、昔からそういうものらしいですね。

局部麻酔による手術か、全身麻酔による手術か。

はたまたそれこそ病院の方針で変わるかもしれませんが。

 

普通の人はね、こんなことで悩みません。

私ぐらいの年齢ならば家庭を持っていて当たり前ですから。

でもいないんですよ、これが。

 

同行を頼めそうな友人もいません。

働くようになってから突然長期の謎の放浪の旅に出たり、

面白そうな仕事を見つけたら引っ越してでも転職したり、

破天荒な生活を長年続けていたら人間関係は希薄になっておりました。

 

ネット上の友人は多々おりますけれどもね。

言うなればお互い蜃気楼のような関係と言いますかね。

ネット上の関係はあくまでネット上だけで完結させたいんですよね。

 

職場にも平日に長時間同行を頼めそうな人はいません。

事情を話してお願いすればそりゃ応じてくれるでしょうけども。

うーん、でもそれは最後の手段にしたい。

 

「家族でなくとも、それこそ誰でもいいんですけど・・・」

 

と病院側もそれほどガチガチではなさそうなのですが、

必ず誰かしらを用意しなければならないということでした。

私は一旦考えます、と断ってから電話を切りました。

 

 

何か、何かあるはずだ!

今時こういう境遇の人間だって珍しくはない!

例えば家を借りる時の保証人だってそうだろう!

なんかそういうの肩代わりしてくれる会社あるじゃん!

アレの手術の立会人版みたいなものはないのか!

考えろ!(検索の意)

考え続けろ!(検索の意)

思考を止めるな!(検索エンジンがんばれの意)

 

おや・・・?

私はとある記事に目を奪われました。

 

手術の立会人におっさんレンタルを頼んだ女性

 

おっさん・・・レンタル・・・?