老害だからそろそろ何かくるかな?と思ってたらやっぱり病気になった その4
私は身寄りもなく、人間関係の希薄な人生を送っておりますが、
そこに急浮上してきた手術の立会人問題。
病院いわく
「立会人を用意しねーと手術できねーから!」
金玉からは激痛。
流れ落ちる脂汗。
必死の形相で検索エンジンをフル稼働。
そしてそこで見つけた「おっさんレンタル」の文字。
「おっさん」を1時間1000円+交通費で派遣してくれる、
格安の便利屋的なサービスが世の中にはあるらしい。
怪しい。
どう考えても怪しい。
だって値段が安過ぎるもの。
1時間5000円とかならまあわかる。
それが1000円って。
しかし実際に手術の立会人を請け負ったこともあるそうな。
それからテレビの取材を受けたり、
あの木梨憲武も企画で在籍したことがあるという話だった。
関連書籍も出てるんだって。
信頼と実績はあるということなんだろうな。
いや、でもいくらなんでも怪しい。
1000円だぞ。
普通ならそう考えて然りだと思います。
普通の、健康で余裕のある状態の人ならね。
金玉からは変わらぬ激痛。
車のエアコンを全開にしているはずなのに
なお滝のように滴り落ち続ける脂汗。
その時の私の状態は本当にギリギリでした。
ここまで追い詰められたことはかつてなかったかも知れません。
そんな私は迷うことなく問い合わせフォームにこう書き込みました。
「手術の立会いを依頼したいのですが」
どうせ数日待たされるんだろう。
2、3日返信こなかったら別の手を考えるか。
私は股間の痛みを堪えつつ、「ムッ・・・」とか「ホォ・・・」とか
実に怪しい唸り声をあげつつ車で帰宅しました。
帰宅して1時間。
代表の方から返事がきた。
速さに驚く。
在籍しているおっさんの中から
おすすめのおっさんを紹介してもらい、
その方とメールで打ち合わせを進める運びに。
何せ、まだ手術日も決まってませんでしたからね。
こうしておっさん(レンタル)という立会人を確保できた私は、
再び病院に電話をして手術の段取りを組むことに。
善は急げです。
翌朝の午前中にはもうその病院におりました。
最寄り駅から電車で約1時間ほどのクリニック。
近場という訳ではありませんが、
鎮まりたまえ!金玉よ、鎮まりたまえ!
などとブツブツ呟くようになった人間からしたら、
もう鎮めてくれるならどこだって構わない気分でした。
さて、今回の私の場合は3ステップを要する手術となりました。
まず検査、続いて手術の説明日、最後に本番の手術当日。
検査は普通の健康診断のようなことをやりました。
身長体重から血圧、血液検査、心電図などなど。
手術に耐えられる健康体かどうかの確認ということですね。
手術の説明日とはその名の通り、
医師から手術の手順や危険性などの説明を受ける日です。
前日や当日の食事や水分制限なんかの説明もありました。
ちなみに喫煙者は手術前数日は禁煙なんだそうです。
理由は喫煙している人間には麻酔の効果が出にくくなるから。
麻酔ガスを吸入する段階になってヴェホッ!と咽せ続けて手術中断。
キャンセル料で10万円みたいなこともあるんですって。
手術でどれだけ麻酔が必要となるかは個人差があって、
それにより手術の代金も麻酔代の分で増減するとのことです。
ともかく私は非喫煙者なので、
前日からの食事と水分制限にだけ気を付ければOKでした。
当日までに決まりを守らずに食べたり飲んだりすると、
これまた麻酔が効かなくなる恐れが・・・というパターン。
他には
・本当は某大学病院宛ての紹介状なんだけど、
別の病院に出しても不義理に当たらないのかな?
・手術の説明日にも立会人が必要という話だったけど、
遠方から来ているという理由で説明日の立会は免除してもらった
結構適当なんだな、面倒が少なくて助かったけど本当にいいの?
・そもそもおっさんレンタルというサービスを利用して
手術に臨むことは法的にアレだったりするんだろうか
病院側からは誰でもいいとは言われたけど・・・
と、色々と不安要素はあったのですが
なんかノリと勢いで無事に手術当日を迎えることになりました。