ぶっつけ本番アウトワード その1
さあ、始めていきますアウトワード。
もう前知識なんていらない。
下準備もいらない。
長年培ったゲーマーとしての経験と勘で攻略してやります。
キャラクリです。
面倒なパラメータ設定とか初期スキルとか一切ない。
今時珍しいぐらいの潔さ。
こちらも潔く白髪ハゲジジイにします。
要約すると、この世界の名前がオーライ。
主人公はシエルツォという集落の出身。
昔、祖母が何かをやらかして一族に多額の負債が生じ、
その借金を主人公はせっせと払い続けている。
一攫千金を夢見て友人イザンと一緒にマグロ漁船に乗る。
たんまり稼いで帰る途中で船が難破。
踏んだり蹴ったりだが、俺はもう一度立ち上がるぜ。
とのこと。
ウェイクアップ、借金まみれ。
稼ぎを失い、身に着けているのは半ズボンだけ。
いっそ清々しいってもんだぜ!オーライ!
お天道さんが眩しいや!オーライ!
たいまつ拾ってダッシュ!
メシだろ!
これ食えるやつだろ!
コナンアウトキャストでは昆虫とって食べてたから!
それに比べたら木の実とか余裕だから!
波打ち際にボロ布が落ちていたので着る。
私にはわかる。
これは巻貝ではなく巨大マキグソ。
っていうか生物のスケールおかしくない?
オーライの生物はこのサイズなの?
川の先で打ち捨てられた銛を見つけたので装備する。
今なら下り飛竜出せそうだな、と思いつつ橋を渡る。
浜辺にはよさげなアイテムが。
意味深な石のアーチを潜る。
死体が転がってました。
船員かな?野盗かな?
傍らの武器を回収。
ハイエナと遭遇して戦闘になったが、
華麗なフットワークで畜生を翻弄し始める私。
背後をとるのがドッグファイトの基本だ獣畜生め。
デデン
容赦なく銛で突き殺して肉と皮を剥ぎ取った。
レベルや経験値の概念がないというのは本当のようだ。
川の先で今度はつるはしを拾う。
ポッケの中身がパンパンだぜ・・・
ここにはこれ以上手に入るものはなさそう。
篝火の先になんかおる。
一緒に船旅に出た友人のイザンでした。
派手な格好だなあ。
生きとったんかワレ!と言われるが、
桟橋に普通に倒れてたんだから探せば見つけられただろ、
とも思う。
てっきり無人島で遭難したものと思いましたが、
どうやらここは故郷のすぐ近くのようです。
もうすぐ救助が来るからもう寝ろと言われる。
君、あれだよね。
ロマサガ2のデザートガードに似てるよね。
と思いながら寝袋に横になる。
寝袋に入った途端に気を失い、
イザンが自分の住処である灯台まで運んでくれた模様。
ベッドに寝かせてくれるなんて、優しいやつだ。
・・・?
床に寝かされていた。
隣のベッドは明らかに未使用。
どういうことだイザン。
友を床に放り投げて帰ったのか。
自宅である灯台内部を探索。
カバンというか、ズタ袋が転がっていた。
装備すると荷物入れが拡張されるようだ。
拾い集めた銛だの服だの木の実を全部カバンに収納。
家の中に転がっているアイテムも残さず回収。
まだ各アイテムの使い道がわからないので、
倉庫代わりに使えそうなチェストの中に保管しときます。
外に出てみると、家の前になんか集まってる。
デビルマンで牧村家を襲撃した暴徒を思い出しました。
いざとなったら海に飛び込んで逃げよう。
DMM GAMESさん!
ちょっと字幕が小さいよ!
キングダムカムの神移植っぷりを思い出して!
「米と輝き、トログエビ!」
DMM GAMESさん!
いきなり意味わかんないよ!
多分この地方独特の罵倒の言葉だと思うけど!
物凄い勢いで罵倒されてますが、
早く借金返せや!
出来ないならこの家から出てけや!
ということらしい。
出稼ぎの帰りに船が難破するも、
命からがら生還した人間に言う言葉かコラ。
ウシジマくん気取りかコラ。
肉蝮呼ぶぞコラ。
ここが中世ボヘミアじゃなくてよかったな。
俺様のチョークスリーパーが炸裂しているところだ。
集落の代表らしい、リッサが仲裁してくれました。
このババアの言う通りだぜ。
俺様は怪我人なんだ、治るまで負債問題は棚上げしとけ。
5日間の猶予期間は得られたから、
それまでに銀貨150支払えと言われる。
同情はするが、集落の掟は絶対らしい。
これが最初のメインクエストになりそうですね。
何らかの手段で金を稼ぐか、
金の代わりに人助けをして集落に貢献しろと。
期限は5日間。
過ぎるとどうなるんでしょうね。
追放されるのかな?
しかし慌てない。
ベテランゲーマーはこんなことでは慌てない。
チェストに預けたアイテム類を総ざらい。
5日間で150円?
この私も見くびられたものだ。
磯臭いカッペ共に見せてあげますよ。
ファミコン世代ゲーマーの本気をね。
うおおおおおお!
伐採の大斧ゲット。
斧を手に建物に押し入る
なんか調度品が偉そうだな。
族長の家か何かだろうか。
二階にチェストがあった。
鍵すらかかっていないのだから、
盗まれても仕方ないですよね。
ゴミを漁る。
立てかけてあった熊手を持っていく。
木にぶっ刺さっていた片手斧のハチェットを持ってく。
近くにいた旅商人に売れるアイテムを全部売る。
これで銀貨137円を手に入れたが、
くそっ、少し足りない。
木の実のガベリーと一緒に謎の昆虫も捕まえた。
錬金術とかの素材になるのかな?
魚を捌くためのものだろうか。
放置されているマチェーテを持っていく。
浜辺に謎の巨大ハイテク設備があった。
海水を真水に変えるろ過浄水器らしい。
水筒代わりの皮袋があったので回収。
ついでにここで飲料水も飲めるようだ。
桟橋でまたしても銛を拾う。
そういえばさっきはこれを槍として使い、
見事にハイエナをぶっ殺した訳だが、
銛の本来の使い方といえば漁である。
お、銛を使って水際の魚が獲れるぞ。
鮭と一緒に謎の虫も手に入った。
寄生虫かな?
銛とか魚とかその他諸々を魚屋に売りつける。
これで所持金が179円になり、
借金返済の目処が立った。
気が楽になった私は村を散歩することにした。
門の前に重装備の斧戦士がいた。
彼の名前はブラックさん。
門番らしい。
「待て待て、どこに行こうとしているんだ!」
「そんな格好で外に出たら死んじゃうぞ!ダメダメ!」
「なにか武器と皮袋(水筒)とリュックを背負ってないとダメ!」
「武器がないなら木から木材を集めて六尺棒を作るんだ
あとリュックはどこかに転がってるだろう」
「皮袋は浄水器のところにあるだろ その場で水を汲んでおけよ」
「装備が整ったらまた戻ってこい
灯台の下にある倉庫のトンネルは使うなよ
外に出られるけど、モンスターがいて危ないからな」
怒涛のアドバイスラッシュ。
一気にまくし立てられた。
烈さんなの?
オラッ、約束の金だ!
一歩も街を出ることなく用意したぜ!
ババアに感激されたあと、
二人のNPCに話しかけるように言われました。
一人は友人のイザン。
一人はババアの娘のオリアナ。
ここからクエストが進んでいくんでしょうね。
でも私は決めました。
祖母の借金を孫の代まで強要してくるクソ集落。
さらに船が難破して稼ぎも何もかも失って
半ズボン一丁で家から出てきたハゲの老人に対して
「米と輝き、トログエビ!」
なんていう心無い罵倒を浴びせてくる
陰湿なクソ集落などこちらから願い下げです。
二人のNPCに話かけることなくここを出ていくぜ。
銀貨150円は俺様のけじめだババア。
借金を返して残ったお金で
ちょっといいリュックサックを買いました。
さらに鍛冶屋で鉄の両手斧を購入。
アウトワードには様々な武器があるようですが、
私は斧フェチ、それも両手斧フェチなのです。
さあ、これで準備は整いました。
試される大地に旅立つとしましょう!
オーライ!