キングダムカム・デリバランス プレイ日記 その１
時代は西暦1403年。
（現代で言うチェコ中部・西部地域だそうです）
ゲームを開始すると、開幕で簡潔に語られる、
ボヘミア王国にまつわる不穏な動向。
15世紀初頭の神聖ローマ帝国は混乱の時代に差しかかっていた。
皇帝チャールズ4世による繁栄のあと、帝位はベンツェスラウス4世へと継承されるも、
「怠慢王」と呼ばれた彼の堕落ぶりゆえに、帝国は内乱の危機に瀕していた。
戴冠式にすら現れなかった彼に対し多くの貴族たちが怒りを露わにする。
そんな中、ハンガリー王シギスムントは帝国の繁栄を取り戻すべく、
思い切った策略に踏み切ろうとしていた･･････
チャールズ4世という素晴らしい皇帝のもと、
皇帝の死後に後を継いだベンツェスラウス4世が、
あろうことか極まったボンクラだったらしい。
その下にいた貴族諸侯は皇帝の放蕩に困り果て、
「あいつヤバい、マジヤバい」
「なんとかして引きずり降ろさないと国がヤバい」
「ボンクラの異母兄弟にハンガリーの王様いただろ
そいつにボヘミア支配してもらったらいいんじゃね？」
内通の結果、行動を起こしたハンガリー国王シギスムント。
なんとボンクラ皇帝を誘拐して監禁しちゃったらしい。
監禁て。
しかもこの監禁は二度目。
過去には別件で監禁されてる。
ボンクラ過ぎて監禁されまくる皇帝陛下ってなんなの。
「おいボンクラ、おまえ皇帝退位しろや」
「おまえには政は無理なんだよ」
「このシギスムント様がボヘミア支配してやるからさあ」
「ほらほら退位退位、すぐ退位はい退位」
さすがに処刑はされなかったものの、
ネチネチと精神的虐待を受けていたようです。
なんだこのエピソードと思いますが、全部史実らしい。
ウィキにもボロクソに書かれてますね。
歴史上の人物の評価なんて、どこまで真実かはわからんもんですが。
さて、そんな不穏なボヘミア情勢の真っ最中。
このゲームはスタートします。
ここまで牧歌的なタイトルバックも珍しい。
1403年3月 ボヘミア王国 銀の産出地スカリッツ
物語はスカリッツという平和な村から始まります。
ボヘミア有数の銀の産出地ということで鉱山の映像が。
場面が変わると街道を馬に乗って進む騎士達がいます。
なんか偉そうですね。
このなんとも言えない髪型と顔つきの人物はラジク卿。
スカリッツの街と鉱山を管理している貴族のお偉いさんで、
実在の人物なのですが、若干史実と異なる部分もあるそうな。
ストーリー全編通して縁の深い人物になります。
変な髪型と顔つきだけど美声。
賑やかなスカリッツの村内風景。
服装や建築様式など緻密な時代考証に基づいているらしい。
装いは結構カラフルだったんですね。
主人公のおかんです。
買い物から帰宅したおかん。
左手に自宅があり、右手には鍛冶場があります。
彼は主人公のおとん。
腕の良い鍛冶職人で、ラジク卿とも仲良し。
ところでヘンリーを見なかったか？ 頼みたいことがあるんだが
ヘンリーというのは彼の息子のことであり、
このゲームの主人公のことでもあります。
余談ですが、ローカライズはバッチリ！
吹き替えは演技派の役者勢が熱演していますし、
字幕を表示すると、フォントも程良い大きさで読みやすい。
DMM GAMESやるじゃん！と思いました。
出かける前に見たけどまだ寝てた
そうね･･････ どうやら昨夜もひと晩中飲み歩いてたようよ
ぐでんぐでんに酔っ払ってた
ごくつぶしのお坊ちゃんめ
開幕から盛大な息子ディス。
ウェイクアップ、ごくつぶし。
のっそり起きた彼がこのゲームの主人公ヘンリーです。
キャラクリ要素はないので、これが主人公のご尊顔。
ご覧の通り、すっとぼけた顔してますでしょう。
でもね、遊んでいる内にこの顔が最高にハマってくるんです。
またあそこに剣術をしに行ってたんでしょ どうなの？
起き抜けにおかんのお小言開始。
ヘンリー青年は鍛冶屋の跡継ぎなんですが、
若者らしく外の世界に憧れ、こっそり親に隠れて剣術を習っているらしい。
剣術なんかに興味があると思う？（話術）
マタイアスに弓を習ってた。（敏捷性）
ビアンカといた。（体力）
それがどうした？（腕力）
おかんとの会話を通じて初期パラメータにボーナスという仕組み。
人の命に価値などない荒れた時代。
そんな中世ボヘミアを生き抜くのに必要なものは何か。
答えは明白。
そう、腕力ですね。
俺が剣を学んでるとして それが問題？
どんな害があるんだよ？
少なくとも自分の身を守れるじゃないか！
※要約
うるせえ！ババア！（腕力）
何しようと俺の勝手だろ！（腕力）
機嫌は良くないわ
ラジク卿の剣の仕上げを手伝うって 昨日約束したでしょ
腕力トークの直後「･･･父さん怒ってる？」と尋ねたヘンリー。
ワルになりきれない坊ちゃん感が漂っています。
今日は父親の仕事を手伝う約束があったらしく、
それを深酒して寝過ごしたら言い訳できませんね。
おかんの「さっさと朝飯食って手伝いに行けや！」
という一喝を受けたら、いよいよゲームスタートです。
説明が遅れましたが、私はこのゲームを去年一度クリアしてます。
もうほんとにめちゃくちゃ面白かった。
今回は晴れて二週目ということになります。
言い換えるなら、このヘンリー君はループ主人公。
ですから動き方がちょっと普通と違います。
まずテーブルの上に用意された朝飯と思わしき、
リンゴやらパンやら茶色い吐瀉物のような豆のスープを回収。
ただし、これは食べません。
懐に入れるだけです。
カゴの中にチーズがありますね。
これも忘れず回収しましょう。
もちろんこれも食べません。
おかんの用意してくれた朝飯を食わずに何を食うのか。
キングダムカムにおける飯といったらこれ、シチュー鍋。
どこにでもあり、始めから終わりまでお世話になります。
このゲームはスーパーリアル中世騎士シミュレーターだけに、
空腹満腹の概念があり、出先で空腹で倒れるなんてこともあり得ますが、
そうなったら適当な民家に押し入りましょう。
どこの家にも大抵このシチュー鍋があります。
それを勝手に食いましょう。
難民キャンプや野盗キャンプにもあります。
いつでもどこでも遠慮なく勝手に食いましょう。
シチューを食べたら食糧庫に突入。
保存されている食材を総ざらいで懐に収めます。
カゴのチーズも見落とさない。
この家の一か月分の食糧とかかも知れませんが、
何も気にすることはありません。
全部頂いていきましょう。
これはシチュー鍋同様にどこの家にもあるチェストです。
貴重品や現金は大抵このチェストにあります。
自宅のチェストにはあとあと回収する必要のあるクエストアイテムや、
貴重な薬品類が入っているので今取っちゃいます。
中でも「救世酒のシュナップス」という消費アイテムは、
使うことで任意のタイミングでセーブできる最重要アイテム。
店で買ったら高いし、錬金術で自作するにもなかなか大変な逸品。
絶対に回収して、大事に使いましょう。
このゲーム、この酒を飲むか
寝床で睡眠をとらないとセーブできません。
他人のベッドだと寝ている最中に叩き起こされてセーブ失敗。
出血していると包帯で止血処置するまで寝れないとか、
空腹でも寝れないとか、制限もきつくなかなかに大変なのです。
一仕事終えた帰り道。
街道で５、6人の野盗に襲われ袋叩きにされて死亡。
２時間かけたプレイが台なしになる場面を想像してください。
そんなものは15世紀のボヘミアでは日常茶飯事です。
こんなところで死んでたまるか！
セーブしてねえんだぞこっちは！
ふざけんなよマジで！
と絶叫しながら夜の森を全力疾走で逃げた経験があります。
ちなみに放たれた犬に噛まれて動きを止められたあと、
追いついてきた野盗にメイスで頭を割られて死にました。
この説明でおわかり頂けましたか。
救世酒のシュナップスの重要性が。
絶対に回収しましょう。
そして無駄遣いはやめましょう。
コツを覚えれば自分で量産できますし、
安全に眠れる寝床ポイントを把握するなど対処法はありますが、
序盤はやはり貴重品なんです。
家の中のアイテムを残さず回収したらいよいよ外へ。
自宅のすぐ外に父親の鍛冶場がありますのでそこに向かいます。
とりあえず 今日はやることがたくさんある
ラジク卿の剣を仕上げるにはお前の手伝いが必要なんだ
小言は軽めに済ませ、すぐに仕事の段取りに入るデキる父親。
木炭を切らしてる
市場へ行って木炭屋から一袋買ってきてくれ
ならお金が要るよ
それについても頼みがある クネシュが一か月前に買った
斧とハンマーと釘の代金をまだ払ってない 他の借金もある
あいつのところへ行って 最低でも斧とハンマーの代金を払わせろ
その金で木炭を買えばいい
まあ お前ももう子供じゃないんだ うまくやれるだろう
ダメなら 次は俺が直接行って
ハンマーでケツに釘を打ち込んでやると伝えてやれ
あと 城の侍従がラジク卿の剣の鍔と柄頭を持ってる
俺がササウで彫刻を頼んだものだ
それを取って来ればいいの？
わかった お金 木炭 鍔と柄頭ね
・クネシュから借金を取り立てる
・その金で木炭を一袋＝１０個買う
・特注した剣の装飾品を城で受け取ってくる
怒涛のお使いクエストラインナップ。
それとエールだ！ 帰りに寄ってくれと頼まなくても
どうせあの娘に会いに酒場に行くだろうからな？
だがエールは必ず地下蔵から出したばかりの
冷えたやつを持ってくるんだぞ
※昔ながらの製法で作ったビールのことです
クエストはどれから手掛けてもいいんですが、
鍛冶場の並びにお城があるのでそこから行きましょう。
左がヤロスラフ。
右がヤネク。
田舎らしく門番も顔見知り。
二人ともヘンリーの飲み友達です。
父さんに言われて来た 今ラジク卿の剣を作ってて
城の侍従が鍔と柄頭を持ってるとか
ササウで装飾を頼んだやつだ
ああ ここにあるぞ 侍従がお前に渡すようにって
見せてもらったが すごく綺麗だな･･････
こんなにいい装飾は見たことがない
ああ もういいよ
尻に一発お見舞いするぞ
装飾品を受け取り、旧知の間柄らしく軽口を叩き合う三人。
門番から無事に装飾品を受け取れました。
道を少し戻ると、村へ入る為の門が見えます。
左手には農作業をしている村人がいますね。
しゃがんでこっそり近づいて行く。
気づかれずに人の背後に接近することで、
「ノックアウトさせる」を実行できます。
早速試してみましょう。
ガバッ！
キュッ！！
ヘンリー必殺のチョークスリーパーが炸裂。
農夫はあっという間に気絶しました。
その場に倒れさせることも出来るんですが、
ここだと少々人目につくかも知れませんので、
首絞めからダイレクトに担ぎ上げ運搬に移りました。
荷車の陰に投げ捨てる。
この時点では村人はただの気絶状態。
一定時間が過ぎると覚醒します。
この時、場合によっては通報されてしまい、
お尋ね者にされてしまう危険があります。
罪人を捕まえようとやってくる衛兵はとても強力ですし、
捕まった場合の罰金もとんでもない高額です。
じゃあ、どうしたらいいんだろう。
ついうっかり村人にチョークスリーパーをキメちゃった。
そういう時は右下の操作ガイドに従って「殺す」を選びます。
するとヘンリー君の素手による処刑演出がスタート。
屈みこんで、おもむろに
ゴキッ
そして、この顔。
哀れな農夫の亡骸にポインターを合わせ、
右下に「殺す」というガイドがなくなっていることを確認しましょう。
表示されていなければ確実に死んでいます。
これで大丈夫。
永遠に通報されることはないでしょう。
遺体から所持品を漁ります。
哀れな農夫が持っているのは現金と食糧品。
それから身に着けている衣類ですね。
根こそぎ持っていきたくもなりますが、
ここは現金だけの回収にしておきましょう。
なぜならば、不正に入手したアイテムは盗品マークがつき、
一般の店では売買を拒否されてしまうからです。
つまり余計な荷物を抱えることになってしまいます。
この時代のボヘミアの通貨はグロッシェンというそうです。
これで13.4グロッシェンを手に入れました。
実はこれだけでお使いに必要な木炭一袋が買えてしまいます。
今回はスピードランプレイではないので買いませんが、
お使いクエスト面倒くせえ！という場合にはいいかも知れません。
家の前にいる農夫の首をへし折るだけですので。
さあ、村へ行くとしましょうか！
うーんいい天気だ！
実に清々しい青空ですね！
アハハハ！アハハハ！
