スケートの思い出
私の人生はずっとゲーム漬けなんですが、
その中でも青春時代やら黄金時代と呼称できそうな、
ああ、あの頃は楽しかったなあ!と思い返す時期があります。
XBOX360を遊んでいた時期がそのひとつ。
現行機XBOX ONEの一つ前のハードですね。
プレイステーションで言えばPS3の世代。
今となっては完全な負けハード。
日本の市場では辛うじて息をしている・・・
そんな状況のXBOXですが、360時代は本当に楽しかった。
家庭用ゲーム機におけるオンラインマルチプレイ。
それが本格的に始まった時期。
あれ、実は洋ゲーってめちゃくちゃ面白くね?
と海外ゲームに対する認識が覆り始めた時期。
別にそれはXBOX360に限った話ではないのですが、
なぜか当時の自分とゲーム仲間の間で
マイナーなはずのXBOX360が大流行。
みんなで遊べそうな面白いタイトルが出れば、
一斉に飛び掛かって食らい尽くすかの如く、
色々なゲームを遊んでいました。
そんな中でも特に印象深いのがSkateです。
EA(エレクトロニックアーツ)のスケート。
XBOX限定という訳ではなく、PS版もあります。
その名の通りスケボーのゲームです。
と言っても大抵の人は
「はあ、スケボーねえ」
というリアクションが大半でしょう。
私も実際のスケボーには触れたことはありませんし、
公園で若い子がキャッキャ滑ってるのを見かけても、
やだ、こっちに猛スピードで突っ込んできそうでこわい・・・
という印象しか抱いておりませんでした。
でもふとした時に、なんとなく。
なんとなくスケボーのゲームに興味を抱いたんです
本当になんとなく。
最初に買ってみたのはトニーホークという、
有名なプロスケーターが監修しているこちら。
日本版はなかったので海外版を買ってきて遊びました。
通称トニホ。
ジャケ絵かっこいい!
しかしその実態は。
なんていうか、ハチャメチャ系というか。
ゲームだから開き直って大暴れするぜみたいな。
すごい飛ぶんですよ。
ボタン一つでブワッ!て飛ぶ
ヘリコプターからパラシュートで飛び降りて、
降下中にバタバタとトリックを決めたりとか。
これはこれで面白かったのですが、
もうちょっと地に足のついた作風が好きだなあ、
なんて思っていたところ、
遅れてやってきたのがこのSkateでした。
太っ腹なことに体験版が配信されましてね。
狭いながらもスケボー公園を自由に滑ることができたのです。
トレーラー映像を見比べただけだと
トニホもSkateも同じだと思うかも知れませんが、
これがまた全然違うんです。
イェーイ。
これがスケートの世界の私です。
シリーズ通してオタク風スケーターとして遊び続けています。
チャームポイントは赤いヘルメット。
※XBOXONEの互換機能でSkate3を起動して撮影
何もしていない時はこんな感じ。
自分のキャラクターが大きめに映る。
ジーンズはケミカルウォッシュ。
主な操作は右のアナログスティック。
スティックを下に倒すと、
キャラクターがぐぐっと屈みます。
スニーカーはダンロップ。
スティックを下に倒したまま溜めておいて、
続けて一気に上に跳ね上げると
オタクがビョン!と飛び跳ねます。
これが「オーリー」という名の基本技なんだそうです。
実際のスケボーではこの単なるジャンプを習得するだけでも
猛練習が必要になるんでしょうね・・・
このようにですね、
トニホではボタンひとつで大ジャンプしていたのに、
skateでは操作がより直感的になっています。
スティックをほんのちょっと傾けると片輪走行。
マニュアルというテクニックなんだそうな。
この状態でバランスを維持するのが難しいのですが、
トリックとトリックの合間にこのマニュアルを挟むことで
スコアが途切れずに高得点を叩き出せたりします。
が、大抵は急に左右に大きく揺れて
制御不能に陥って壁に激突とかします。
骨折は友達。
寝たりもできちゃう。
その名もコフィン(棺桶)
この状態で坂道を下るもよし、車に撥ねられるもよし。
空中で猛回転しつつ地面に叩きつけられるもよし。
骨折は恋人。
では実際にどんな風に遊ぶゲームなのか。
まずは超うまい人のプレイを見かけたのでご覧ください。
Skate 3 In 2020, 1v1 On Mega Park Spot Battle, 20K+ Score
ビューティホー。
かっこいい。
っていうかこんな風に滑れたことないですよ私。
何故かというとこのゲーム難しい。
着地の瞬間にボードの向きが悪いとあっさり転んだりする。
こういうコースで、こういう流れで滑りたい!
というイメージがあっても、ちょっとしたミスで台なし。
しかもさっきまで当たり前に出来ていたことが
突如スランプに陥ってミスを連発したりも
skateあるあるですね。
難しそうに聞こえますでしょう。
でもね、このゲーム。
難しいと同時にすごく面白いんです。
この「面白い」という言葉には
まさに転んでも転んでも立ち上がり、
何度も挑戦する努力の楽しさと達成感を味わえる、
スポーツの鑑のような作品という意味もあるのですが・・・
同時に「大爆笑できるゲーム」
という意味でもあります。
そう、仲の良いゲーム友達と一緒に滑ると笑い死ねるんです。
Skateは一つの街を丸ごと走り回れるオープンワールド方式。
各地にはスケボースポットとでも言うべき
名所の数々が点在しています。
やれ長い階段だの、長い手すりだの。
一般人の感覚からすると何ということのない街角の風景も、
スケボー乗りからすると魅惑のスポットに見えるのかな。
そのスケボースポットを舞台に、
プレイヤーが一人ずつ滑ってスコアを競う
スポットバトルというマルチプレイ対戦モードがあるのですが、
これがもう未だに思い出し笑いをしてしまうほど面白かった。
雰囲気はテレビのバラエティ番組に近いかも知れません。
この楽しさが伝わる動画か何かないだろうか、
とYOUTUBEを探したらあったので、
他人様の動画ですけど、勝手に貼らせてもらいます。
【スケート2】ダニーズメガランプ-スポットバトル4【仲間と】
一人目、二人目となぜか左の藪に突っ込んで自爆してますね。
見てる側からしたらまっすぐ飛べばいいのに、と思うでしょう。
でも突っ込んじゃうんですよ藪に。
ジャンプする時の角度で斜めに発射されるなんてよくある。
二人目の人はかなりポイント高いですよ。
空中で空条承太郎ばりに指でビシッとポーズ決めて、
そのあと藪に突っ込んでますからね。
しかも一人目とまったく同じ藪。
お笑いで言う天丼。
これはずるい。
三人目は着地の際に前傾し過ぎてますね。
四人目は着地の際にボードが斜めになっているように見えます。
こういう時は
「あー惜しい!空中トリックいい感じだった!」と
友人への素直な応援を送れてお互い気持ちの良いものです。
そしてまた不意に襲ってくる爆笑地獄。
再び立ち塞がるスケボー殺しの藪の恐怖。
そして3分8秒からのプレイ、見てください。
この方はこれを狙ってやったのか、偶然なのか。
どちらにせよ「うおおおお!」と盛り上がること間違いなし。
難局に挑戦しそれを乗り越えるスポーツの熱さ。
偶然目の当たりにするスーパープレイ
突如勃発するドリフのコント的面白プレイ。
それらが混然一体となった、
めちゃくちゃ面白いマルチプレイが楽しめるゲーム。
それがskateというスケボーゲームでした。
面白いだけあって三作目のskate3までシリーズ化されましたが、
この3の売り上げが振るわず、以降続編は出ておりません。
現世代のPS4/XBOX ONEにおいては完全に沈黙です。
でも根強い熱心なファンは世界中にいるようで、
大きなゲームイベントの度にこんなニュースが流れたりしています。
私自身、あの滑りと笑いをもう一度!と願って止みません。
そんな寂しい状況がもう何年も続いておりますが、
実は最近スケボーゲーが色々出てきてるんです。
インディーズの「Skater XL」
最初に紹介したトニーホークシリーズの初期作リマスター版。
「Tony Hawk's Pro Skater 1+2」
この二作品の登場により、
スケボーゲームの勢いが戻ってきたら、
もしかしたらがあるかも・・・と、こっそり期待しています。
skate4!!
skate4!!