FF11の思い出 その3
実際のところ、FF11って大昔のゲームです。
今は後継作であるFF14が大盛況となっていますが、
現FF14プレイヤーで、11の経験者ってどれぐらいいるんでしょうね。
※以下は全て私がFF11を遊んでいた最初期の頃の思い出話です
FF11は何をするにしてもめちゃくちゃ時間のかかるゲームです。
FF11というより、昔ながらのオンラインMMORPGってそういうもの。
まずめっちゃ歩く。
目的地に行く為にはひたすら歩くしかない。
ただしフィールドも情け容赦なく広大です。
お馴染みのチョコボもあるにはありましたが、
自由に乗り降りできる14のマウントシステムとはかけ離れたものでした。
14同様に転送魔法のテレポもあります。
しかしこれは誰にでも使える技能ではなく、
11においては白魔法という扱いなので、特定の職でしか使えませんでした。
自分で使えない場合は有志のテレポタクシー(有料)を利用できたものの、
特定の中継地点までしか行けないから結局そこからは歩きです。
「テレポ屋です!500ギルでテレポします!」
「お願いします!」
そしてFF11の主戦場はあくまでもフィールド。
流行のインスタンスダンジョンなどではありません。
故に、フィールドの敵がプレイヤーをガチで殺しにきます。
少し引き離せば諦めて縄張りに帰っていくのが14。
エリア移動で逃げられるまで不屈の精神でこちらを追ってくるのが11。
めっちゃ広いフィールドをひたすら追いかけまわしてくる。
めっちゃ歩いたのに、ここまで30分はかけて歩いたのに。
死んだら元の拠点まで戻される。
おまけに稼いだ経験値までごっそり下げられる。
経験値稼ぐのもめっちゃ大変なのに、すごい時間かかるのに。
今思い返すととんでもなくハードコアな作りしてますよね。
「テレポ屋です!500ギルでテレポします!」
「テレポお願いします!」
「あれ、さっきの人?」
「あのあと死んだんです!またお願いします!」
そして個人的にやたら印象に残っているのが定期船。
特定の港から船が出ていて乗船することが出来るのですが、
11はハードコアなMMORPGだけに、14の飛空艇とは一味違います。
乗船すると目的地につくまでリアルで15分を要する船旅です。
この船は決まった時刻に出航するんですが、
それに乗り遅れると次の乗船時間まで利用できません。
「まってー!」
と叫びながら桟橋に駆け寄るタルタル(ララフェルみたいな種族)
しかし彼はあえなく乗り遅れてしまったようで、
「ああああああ!あーーー!!」
とその場に泣き崩れた姿を見たことがあります。
「日はまた昇る、同じように船もまたくるさ そう泣くなよボーイ」
と、私はちょっとかっこいい慰めを言ったつもりでしたが、
「こんなところで釣りしてる暇なヒゲのおっさんが偉そうに」
なんとまあ口の悪いクソガキだなと思いましたが、
次の船がくるまで雑談などして過ごし、フレンドになりました。
あれから20年近く経ちます。
今でも息災に過ごしているといいのですが。
少々話が脱線しましたが、
このように何をするにしても時間のかかるゲームでした。
少なくとも私の遊んでいた当時のFF11は。
どうでしょうか。
こんなブログをわざわざ見にくる酔狂な人自体少ないと思いますが、
もしあなたがFF14を遊んだことがあり、
けれどもFF11なんていう古臭いゲーム知らねえよ、という方だった場合、
上記の簡素な思い出話を読んでどんな印象を受けましたでしょうか。
うわあ、面倒くさそうだな。
と感じるのが至って普通だと思います。
私も思い出しながら書いていて、うわあ、面倒くせえなあと感じました。
ただ私はこの昔ながらの面倒くささがたまらなく好きなのです。
面倒くさいけれど、そこに没入感を生み出す魅力があって、
それはオンラインの世界に入り込むための必要な要素だったのではないか。
フィールドの敵が凶悪だと上で書きましたが、
敵に追いかけられているところを颯爽と助けてくれる人もいます。
「ありがとう!」
「気をつけてな!」
死体となってフィールドに転がっている時、
通りすがりにわざわざ蘇生魔法であるレイズをかけてくれる人もいます。
「ありがとう!」
「蘇生代1000ギルです」
このような今でも思い出に残っている数々の刹那の出会いが、
あちこちで発生しやすい環境、それこそMMORPGの最大の魅力かなと思うのです。
そういったものは快適であればあるほどに、不便さを解消するほどに、
どんどん遠ざかっていくような気がするのです。
私自身もFF14に触れていましたが、
今時のMMORPGはこんなに快適になってるのかと驚きました。
快適です。
快適だけど、なんだかMMORPGとしては味気ないな。
古い世代の私にはそう感じられました。
でも、今の時代には、今の若い世代のプレイヤー達には、
きっとこっちの方が合っているのでしょうね。
その辺については色々と思っていることがありますので、
若いプレイヤーの方々に対する老害ムーブにならない程度のソフトさで、
怒られない程度に改めて書いてみたいなと思ってます。