初恋の話
誰に読ませる訳でもない、ただの老いぼれの回顧録的なブログです。
あれが好きだった、これが面白かったなんていう思い出話しか語れません。
でもあれこれ垂れ流す前に、まず自分の根っこを見つめ直そうと思いました。
今これを読まれている方でも、誰でも、初恋の経験はおありでしょう。
それは甘酸っぱいものでしたか。
それとも、ほろ苦いものだったのでしょうか。
今回は恥を忍んで私の原点とも言うべき、初恋の話をしたいと思います。
私の初恋の相手。
それは、今は亡きデータイースト(通称デコ)が
1987年、ファミコンディスクシステムで記念すべき第一作目を発売し、
その後はなんと現在も続く長寿シリーズとなっているゲームの主人公、
探偵 神宮寺三郎です。
性別なんて関係ありません。
架空の人物だからって何だと言うのでしょう
こんな大人になりたい。
こんなタフで優しい男になりたい。
生まれて初めて憧れを抱いた存在、私にとってそれが神宮寺三郎だったのです。
ゲームとしてはオーソドックスなアドベンチャーゲーム。
今の時代なら余計に目新しく感じることなど何もないでしょう。
それでも私にとってはゲームの出来がどうこうよりも、
暇なときについ考えてしまう自分の人生の面白かったゲームランキング
なんていう括りの外側に、いつだって佇んでいる大切な作品です。
それからしばらく音沙汰がないまま時が過ぎ・・・
作り自体は野暮ったい仕上がりだったものの、
不法入国の外国人労働者と臓器密売組織の悪事、
それを暴こうとするも凶刃に倒れた先輩ルポライターの遺志を継ぐ男の執念。
大人向け社会派ゲームとしてのスタイルは変わっていませんでした。
一番驚いたのは音楽の仕上がり。
シリーズを代表するであろう「RELAXATION II」
(旧題:神宮寺探偵事務所のテーマ)が、初めて登場したのもこの作品から。
探偵 神宮寺三郎 未完のルポ - RELAXATION II (事務所BGM)
そして未完のルポに続く作品が、個人的に最高傑作だと思っているこれ。
初代からキャラクターデザインを担当している寺田克也をメインに据えた影響か、
物凄い迫力になっていて、ルポの直後だけにその違いに驚きました。
どうせルポみたいな感じなんだろ?
いやルポも面白かったけどさあ
そう思いつつ、それでも新作を喜んで買った当時の私。
開始早々このビジュアル一発で土下座です。
なんでしょう、同窓会で久しぶりに再会したあの子が
お化粧を覚えてすごく綺麗になってたのを見て驚いたみたいな感じ。
面白かった。
惚れ直した。
酔いしれた。
何週も遊びましたね、「夢の終わりに」は。
さて、今回はただひたすらに画像や動画を貼って
キャーキャーしているだけの内容になってしまいましたが、
いいんです、私の初恋話なんですから。
神宮寺に憧れ続けた私も、
あっという間に神宮寺より年上になってしまいました。
今回のことで久しぶりにこのシリーズのことを思い返しましたが、
今でも変わらず、彼は憧れだった大人の男のままでした。
そこで改めて思ったことを書いて、今回の締めくくりとさせて頂きます。
こんな30歳がいてたまるか