ウルティマオンラインへの憧れ
なぜ憧れなのか。
実はウルティマオンライン、通ってないからなんです。
自分のことなのにまったくもってありえない。
何をやっていたんでしょうか、当時の私は。
今からでも自分の脳にティルトウェイトぶちかましたい。
当時、某ゲーム会社に人生で初の就職をしたのですが、
その仕事の都合でWindowsではなく、Macを使うようになったんです。
ただでさえPCは不得意だったのでPCゲームはそれを機に疎遠になり・・・
それでもディアブロの強烈な体験からオンラインゲームの虜となった私は、
ネットでウルティマの話題を見ると嬉々として読み耽っていた記憶があります。
街から外に出た直後、他のプレイヤーに襲われて殺される
安全だろうと思われた街の中にいてもなんか爆発が起きて死んだ
銀行から現金を下ろした直後にスリの被害に遭った
念願の家を建てたら武装集団に乗り込まれて命ごと全部盗まれた
話題だけとはいえ、いわゆるMMORPGに初めて触れたのがこのウルティマ。
たった一行で爆笑させるほどの出来事の数々にすっかり魅了されました。
その中でも有名な「ロード・ブリティッシュ殺害事件」は最高ですね。
今風に例えるならFF14の吉田プロデューサーが吉P散歩の最中に
不幸な偶然が重なり、プレイヤーの手で殺害されるようなものでしょうか。
そういった出来事に深く感銘を受けつつゲラゲラ笑っている内に、
どいつもこいつも品性下劣で、世界はどうしようもなく過激で、
でもそんな汚濁を度量の深さで全部飲み込んで参加者を熱狂させてくれる、
最高に楽しそうなオンラインMMOの世界に、強い憧れを抱いていったのです。
その憧れがようやく結実したのは随分先。